2017年04月27日

春、外耳炎の症例が増えてきました

5月間近になって、やっと過ごしやすい暖かさになってきました。
冬の間、ちょっとお散歩をサポり気味だったわんちゃん達も、やっと出動!

この時期、冬の間落ち着いていた外耳炎が再発する時期でもあります。
一番悪化する梅雨時期が来る前に、しっかり治していきましょう!!

耳の状態や炎症の原因によって、治療方法は異なりますが
今まで、お家でのケアが難しかったワンちゃんと飼主さんへお勧めしたい治療法があります。


点耳薬 『オスルニア』による外耳炎治療

「点耳後、1週間そのままにしてください」

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* 幅広い抗菌スペクトラムを有するフロルフェニコール
* 人体薬として長年にわたり使用されてきた抗真菌薬テルビナフィン
* 炎症と痒みを抑えるベタメタゾン酢酸エステル

 3つのの成分で、細菌性および真菌性の外耳炎を治療します。

今までの点耳薬との最大の違いは
耳道内で長期間有効性を維持することにより、1週間に1回×2(週間)の投与で治療が可能。

炎症の度合いや鼓膜の状態により、治療対象にならないこともありますので、詳しくは獣医師に相談してください。
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2017年03月06日

犬のワクチン抗体検査について

 急に、ワクチン抗体検査の問い合わせと依頼が増えました。 特に当院で告知をしたわけではないので、もしかすると「ワクチン抗体の院内検査ができるキット」が発売されたことがネット上で話題になっているのでしょうか???

 犬ワクチン検査.jpg
今までも抗体検査は外注検査で行ってきましたが、先日上の写真のような検査キットが発売されました。

両者の違いは、
@外注検査は抗体価が数字できちんと調べられること・検査対象のウイルスが多い。
A院内検査はコアワクチン(ジステンパー・パルボ・アデノウイルス)の3種の抗体価が伝染病予防の域に達しているかどうかを〇×で判断する。
つまり、外注は精密検査、院内は簡易検査という感じです。

念のため、この検査は子犬のワクチンを2回3回うった後に、ちゃんと抗体価が上がったかな?病気の予防ができるかな?という確認のためのものです。抗体価があがっていなければ「もう1度うちましょうね」ということになります。

しかし、問い合わせをいただく内容はほとんど 「ワクチンをできるだけうちたくない」「病気でワクチンがうてないけど心配」「ワクチンをうっていないとトリミングに出せないから」というご相談です。 成犬、それもシニア犬が多いようです。

なるほど。。。飼主さんの気持ちはわかります。 

実は、何年か前に「ワクチンは3年に1回でいい」とネット上で話題になった時、世界基準に照らし合わせてうちの病院も3年に1回にしようと思いワクチン抗体検査を始めたのですが、思いのほか抗体価の上がっていない犬が多く、とても驚きました。 10頭中3頭の子が予防できる値に足りていなかったのです。3頭中2頭は他院で1年以内にワクチン接種をしたという自主申告でしたので、もしかすると記憶違いがあったのかもしれません。が、残りの1頭は当院で2か月・3か月・1年と3回接種した犬でした。 以来、ワクチン3年説には慎重に対応することにしています。 反対も賛成もしていません。あくまでも慎重に、です。

もうひとつ、問い合わせで多いのは、「抗体価の証明書をもっていけば、ワクチンをうっていなくても、ドッグランや美容院に行けますか?」という質問。これは、各種施設によって判断が違いますので、その目的で検査を受けるのであれば目的の施設に必ず確認をしてください。当院では判断がつきません。

さてさて。検査を希望される方は予約が必要になります。 来院の際は、念のため最後にうったワクチンの証明書を持参してください。検査の結果、お渡しできるのは、抗体価の〇×を書いた証明書(無料)と、必要であれば今現在伝染病の症状がでていないという健康診断書(有料)になります。

 
よくわからない点は、遠慮なくお問い合わせください。   まな動物病院0466-77-7854

 




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posted by まなAH at 19:40| Comment(0) | 診察室から

2016年03月14日

ホテルのインコさん

ペットホテルで1週間ほどお泊りに来てくれたセキセイインコの『リーラちゃん』

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始めのうちはきれいな声で歌うように鳴いていてくれたのですが、そのうちケージの端をガジガジ・ガリガリ。「ここから出して~!!」と叫んでいました。出して遊んであげたいのはやまやまですが、逃げてしまうと大変なのでそれはできません(^^;)

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飼主さんによると普段はお家の中を自由に飛び回っているんだそうです。1週間のホテル生活はちょっと退屈だったかもしれませんね。きっと、今ごろお家に帰って文字通り羽を伸ばしていることでしょう♫

小鳥のホテルの時は、犬猫のホテルより室温が3、4度ほど高い設定になるので、近くにいた院長はリーラちゃんのおかげでいつもよりぬくぬくと生活できたようです。 帰るのを残念そうに見送っていました。

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 美人(鳥)でちょっぴりおてんばのリーラちゃん。
 また遊びにきてくださいね揺れるハート

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2016年02月02日

バレンタインに注意 ~犬猫のチョコレート中毒~

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毎年、冬になると誤食事故が増えます。楽しい行事が続くこの時期、床に落ちたから揚げを大量に食べてしまったとか、焼き鳥を串ごと飲み込んでしまったとか、美味しいものを食べてしまう事故が続きます。。。2月はとくに「チョコレート」の事故が急増です。


 今日も2件「チョコレートを食べてしまった!!」という電話がありました。1件は少量だったので自宅で様子を見てもらい、もう1件はすぐに来院してもらって催吐処置を行いました。


 「チョコレート中毒」という言葉があるので、「チョコレートを食べたら死んじゃうの?」と思っている方も多いようですが、チョコレートの中にはテオブロミンという成分が含まれていて、その中毒量はだいたい100-200 mg/kg程度。小型犬なら、ひとかけらなら食べても大丈夫ですが板チョコ1枚ならば来院してしてください、ということになります。


「チョコレート中毒」を発症した場合は、嘔吐や下痢・神経過敏・興奮・ふるえ・昏睡・痙攣などの症状が、チョコレートを食べてから数時間から半日後に見られます。参考までに、バレンタインの定番ロッテのガーナチョコレートは1枚中に154mgのテオブロミンを含んでいます。味の濃い(苦い)大人味のチョコレートほどテオブロミン量は多くなります。


 ただ、中毒は起こさなくても、脂分の取りすぎによる消化不良(下痢や嘔吐)を起こすことも多いので、うっかり食べてしまった場合はひとまず病院へ連絡してくださいね。


 最近は、犬だけでなく猫のチョコレート誤食も増えてきました。脂に惹かれるのか甘味に惹かれるのか、銀紙のカサカサ音に惹かれるのか…。猫は遺伝子学的には甘味を感じない動物ですが、最近の甘党猫たちを見ていると、猫の味蕾も人との生活が長くなるにつれて変化を遂げているのではないかと感じてしまうほどです(^^;)


 いずれにしても、冬の誤食。気を付けましょう!! Dr.mana




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2015年10月05日

当院から 「ヒヅメ禁止令!」発令します

当院では日頃から歯科予防に力をいれていますが、予防しきれなかった歯に関しては治療が必要です。

寿命80年の人間と違い、10数年の寿命である犬猫の歯は、一昔前の獣医療ではないがしろにされてきた分野でした。が、最近では動物の歯科専門医院もでき、人間の歯科治療にぐんと近づいてきました。

先日、ヒヅメで臼歯が欠けてしまったダックスのワンちゃんが来院し、動物の歯の先生に手伝ってもらって歯の整復処置をすることになりました。

歯 甘粕 (5).JPG 上の一番大きな歯、黒い筋が入っているのがわかりますか?

 外側1mmは、歯から裂けて歯肉にくっついているだけの状態。すでに残った歯と裂けた歯の間に歯石が付着してしまっています。飼主さんのお話では「昨日出血して・・・」とのことでしたが、おそらく1か月ほど前に欠けてしまっていたと思われます。







さて、裂けた歯を抜去し元の形に整復し、臼歯の上の歯肉で付け根の隙間を覆って、見た目には元通りになりした。元の歯より少し白く見える部分が治した場所、ほぼ元通りです。 ただ、見た目だけの問題ではなく、歯髄(血管や神経の通り道)が表に露出していたり、歯肉の中に細菌感染が起こると、歯の根っこが腐ってくるので、できるだけ早期にきちんと治してあげることが大切です。

歯 甘粕 (6).JPG

実は、ヒヅメの事故はとても多いんです。専門の先生いわく「臼歯の破折のほとんどは、ヒヅメが原因です」とのこと。普段から飼い主さん方に、歯よりも硬いものはあげないでねと、ベジタルチュウやナシの木のチュウをお勧めしてきましたが、ヒヅメを噛んでいる子のほとんどが「そんなの一日でなくなっちゃう!」と言います。噛むのが大好きな子達なんですね。そんな子の場合は、与えっぱなしよりも、飼い主さんがチュウを手に持って噛ませたり、デンタルコットンをひっぱって遊んだり、ひと工夫することで事故の回避につながるので、試してみてくださいね。 ヒヅメを与えて留守番させるのは禁止です。

ところで、これは本当に余談ですが、歯の修復とサーフボードの修復。とても似ているんです。欠けているところを綺麗にして乾かし、光で固まる液体を注いで紫外線で固め、粗く削った後に研磨する。かなり個々のセンスが問われる作業ですが、サーファーの歯医者さんは、板のリペアがうまいに違いないと勝手に信じています(笑)

 by mana










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2014年07月11日

ノミダニ予防の飲み薬! 犬アトピーの新治療薬

ゼノアックから「アレルミューン」という犬アトピー皮膚炎の減感作療法薬が発売されました。

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「アレルミューンレジスタードマーク HDM」は、ゼノアックが開発した、世界初の"次世代"減感作療法薬です。従来の高頻度および長期間にわたる投与が必要とされる減感作療法と比較して、投与頻度と投与回数を減らすことができるのが大きな特長です。

チリダニのグループ2アレルゲンに対するIgE抗体検査が陽性と確認された犬に対し、1週間に1回の間隔で、含量の少ないものから順に

5回〜6回投与することによりアトピー性皮膚炎の症状を改善させます。 日本国内においては"犬アトピー性皮膚炎"に対する減感作療法薬の承認自体が今回初めてとなる、画期的な治療法です。


治療の対応になるかどうかは、皮膚の診察(アレルギー・アトピーあるいは2次感染)と、治療の対象になる抗体をもっているかどうかの検査結果によって決めていきます。


検査を希望される方・詳しくお聞きになりたい方は、受付までお申し出ください。




posted by まなAH at 12:16| 診察室から

2014年06月07日

外耳炎の季節になりました

 
 
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 毎年、梅雨入りと同時にお耳の痒いワンちゃんの外来が増えるのですが、今年は梅雨入り宣言1週間前から急増しました。 

 この時期 多いのは茶色いじとっとした耳垢が増える外耳炎。多くはマラセチアというカビの繁殖による外耳炎です。このカビが増えると、耳の中が強烈にかゆくなります。後ろ足で掻いたり、耳を振ったり、クッションにこすり付けたり・・・そんなお耳サインを見つけたら、すぐに来院してください。   Dr.ミチコのマラセチアの話はこちらから


 外耳炎の治療
 
 @ 病院で耳の中を観察します(垢の量・色・耳道の炎症・鼓膜の損傷・ポリープの有無など)
 A 次に耳垢を採取します(カビ・細菌・白血球・細胞など)
 
 B @Aの結果から、状態にあったイヤーローションや消毒剤入りの生食などで耳道を洗浄します。
 C 点耳薬をさします。
 D 必要であれば自宅での洗浄・点耳・内服薬を処方します。

 
 自宅での耳道洗浄のやり方
 @ 処方のイヤーローションをたっぷり耳の中に入れます(中耳炎にはなりません!)
 A 耳の根元を下から上へマッサージします。
 B 手を放して、プルプルと耳を振らせます。
 C 出てきた汚れをローションを含ませたコットンで拭き取ります。
   *決してごしごし擦ってはいけません!! 

 当院では、外耳炎になるまえに、日常のケアとして週に1回の耳掃除をお勧めしています。診察の待ち時間にスタッフがお掃除の仕方をレクチャーしますので、お気軽にお申し付けください♫


 
  
 (付録) 外耳炎を悪化させる要因爆弾
 @ 自宅・サロンでの掃除のしずぎ、特に綿棒を使った掃除のしすぎによる悪化
 A 状態にあっていないイヤーローションの選択
   *特に鼓膜に損傷があるときは、イヤーローションは禁忌です。
 B 外耳炎の原因放置

 ワンちゃんにとってお耳はとても大切な感覚器です。重度の慢性外耳炎になると手術が必要なことも・・・。どうぞお大事に。
  Dr.mana

 
 
posted by まなAH at 12:22| 診察室から

2014年03月22日

子宮の病気・乳腺の病気

 先日、お腹に15p程の大きな腫瘤を抱えた12歳のワンちゃんがやってきました。一目で乳腺腫瘍であることがわかりました。硬くて大きな塊が座るにも寝るにもお腹を圧迫して可哀想な状況です。急速に大きくなったそうで、触診では深部に波動感もあり、このままいけば自壊(破裂)する可能性が高かったため摘出手術をお勧めしました。さらに、あちこちのオッパイから灰色のどろっとした乳汁がでていたため、不妊手術(卵巣子宮摘出術)も同時に行うことになりました。

 
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 実はこの乳汁が出ている状態は偽妊娠の状態で、発情出血後1〜2か月の間に子宮から分泌される黄体ホルモン(女性ホルモン)が原因で体が妊娠状態にあると錯覚して、巣作りをしたり乳汁が出たりするのです。(発情・偽妊娠については後日詳しくUPします) 偽妊娠が長く続いている場合は女性ホルモンの異常分泌が疑われます。経験上、偽妊娠を繰り返している未不妊の雌犬で卵巣嚢腫などの卵巣異常から発情が持続し、その結果として子宮内膜を刺激することで子宮内膜炎を起こしてしまうケースは少なくないのですが、外側の大きな異常として症状があわられないため、飼い主さんが見過ごしてしまうことも多いようです。


 SN3O0197.JPGあきらかに症状が出るのは子宮内膜炎に引き続く子宮蓄膿症です。文字通り子宮の中に膿がたまる病気で、主な症状として、1、元気食欲がなくなる 2、水をたくさん飲む 3、陰部から膿状のおりもの・血液を排出する などがあります。 薬や注射では治療が難しいことが多く、放っておくとお腹の中で破裂して死に至ることがあるため、手術で卵巣子宮を取り除く治療を行います。

 ←これは摘出した子宮です。中に膿が充満していました。(そのままだと気持ち悪いので加工してあります。) ピンクの部分が子宮、本来は真ん中の鋏の太さですので、10倍以上に膨らんでいるのがわかります。


 前述の乳腺腫瘍もまた卵巣ホルモンに刺激されて発症するため、現在では子犬の頃に発情前または遅くても2回目の発情前までに不妊手術を行うことで9割近くの乳腺腫瘍が予防できることがわかっています。子供を産めば病気にならないと勘違いされている方もいますが、経産犬も子宮蓄膿症・乳腺腫瘍になります。


 DSC_3638.jpgさて、こういった病気に罹患するのは犬だけではありません。猫の症例は、件数が少ないですが重篤です。最近診た症例では「2か月前からお腹が張り、妊娠していると思っていたのに産まれない」という主訴でやってきた15歳の猫ちゃん。手術の結果、子宮蓄膿症でお腹の1/3が子宮で埋まっていました。破裂せず、しかも直前まで元気にご飯を食べていたというのですから奇跡的としかいいようがありません。 卵巣は片側だけが大きく腫れあがっていました。飼主さんのお話では、1年前から途切れることなく発情していたそうです。卵巣異常による持続発情だった可能性が高いと思います。猫の子宮蓄膿症はギリギリまで無症状のことが多いので、見過ごさないように注意が必要です。、



 
  猫の乳腺腫瘍は「半分が悪性」と言われており、小さいものでも油断できません。また、オッパイの近くにできていても乳腺腫瘍以外の悪性腫瘍の可能性もあります。体を触ってシコリがあれば早めに腫瘍かどうかの診断を受けてください。

  病気の予防の為にも、当院では若齢期の不妊手術をお勧めしています。また、不妊手術をしていない犬猫は、5歳を過ぎたら女性外来も含めた健康診断を受けることをお勧めします。人も犬猫も、早期発見・早期治療が大切ですね。  Dr.mana



  











 

 
posted by まなAH at 09:00| 診察室から

2014年03月13日

尿検査のススメと採尿の仕方

 
尿検査で何がわかるの?

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尿は、腎臓で作られます。腎臓で血液中の不要な物を濃縮し尿中に排泄します。したがって尿中に本来は含まれるはずのないもの、含まれてはならないものが混ざっていないかどうかを調べることで病気の診断につながります。

 例えば
1 タンパク    腎臓の病気の可能性
2 尿糖      糖尿病・極度のストレスなど
3 ウロビリノーゲン  肝臓の病気の可能性
4 潜血       腎臓・尿管・膀胱の炎症・出血、腫瘍などの可能性
5 結石      ストルバイト結石など
6 その他     細胞の数・種類や円柱など

飲水量が多い、排尿量が多い場合は、1日の飲水量と尿量・尿比重を調べることで、ホルモンの病気・膵臓や腎臓の病気が見つかることもあります。毎日、どんなオシッコがどのくらい出ているのかチェックしておくと、病気の早期発見につながります。



採尿の仕方
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 犬 お散歩中にオシッコをする場合は、紙コップなどで受けるか、道路にした尿を採尿容器で吸ってもってきてください。
    室内でシートにする場合は、採尿の時だけポリマーの入っていない薄いシートに変えるか、ガーゼなどをしいて尿を吸わせビニール袋に入れて持ってきてください。

 猫 猫砂がなくてもオシッコができる場合は、トイレに貯まった尿を採尿容器で吸ってもってきてください。
    猫砂が必要な場合は、砂の量を減らすか新聞紙で代用してみてください。
    どちらも難しい場合は病院で採尿しますので本人(猫)をつれてきてください。

 病院にウロキャッチャーという採尿容器があります。尿量が少ない時は、このスポンジに吸ってそのまま持ってきてください。

   



posted by まなAH at 15:40| 診察室から

2014年02月24日

犬の乳歯遺残

 犬の歯の数、全部で何本でしょうか? 

 答えは大人42本 子供28本です。 ちなみに人間の歯は大人32本 子供20本、犬の方がかなり多いですね。

 人間は子供の時代が長いので10年以上かけて抜け替わりますが、犬猫は7か月頃までに乳歯が永久歯に生え変わります。 

 ところが最近、乳歯がいつまでも抜けない子が増えてきました。 先日は、ほぼすべての乳歯と永久歯がならんで生えているプードルのワンちゃんを診察しました。飼主さんが乳歯遺残に気づくことは少なく、身体検査や検診の時に見つかること多いので、当院では子犬子猫が来院した際には、7か月齢で一度歯科検診することをお勧めしています。また、不妊手術の時は必ず歯の生え変わりをチェックします。

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 このワンちゃんはちょうど7か月齢で、ほぼすべての歯が永久歯に生え変わっていましたが、
下の犬歯が1本だけ残っていました。歯根もしっかりしていて、自然に抜ける様子はなかったので不妊手術と同時に抜歯処置を行いました。すでに2本の歯の間に、硬い歯石が付着しています。
 (写真では包帯の前の小さい歯が乳歯です)



 

 「乳歯が残っていてはいけないんですか?」と聞かれることがありますが、永久歯が曲がって生えたり、2本の歯の間に歯石が付着しやすく、大切な永久歯の方が歯周病で早く抜けてしまったりとデメリットが多いのです。


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 見えている部分の2倍の長さの歯根があるので、7か月   齢でまったくグラグラしていない歯が、その後自然に抜けることはまずありません。

 抜歯は全身麻酔処置になりますので、不妊手術の機会を逃さないようにしてあげてください。

 所要時間は1本に付き2、3分ですので、麻酔の覚醒を待つ間に行えます。したがって、麻酔時間を延長することはありません。


 処置後は5日間ほど抗生剤の薬を処方します。歯茎を気にする子には鎮痛剤を処方しますが、ほとんどの子が鎮痛剤なしで翌日から美味しくご飯を食べてくれますので、強い痛みは感じていないと思います。また、一時的にポッカリ空いた歯肉の穴は自然にふさがりますので、自宅での消毒などは必要ありません。

 「この歯は乳歯?永久歯?」「少しグラグラしているけれど自然に抜けるかしら?」 そんな時は一度 歯科検診を受けてくださいね。Dr.mana





posted by まなAH at 09:00| 診察室から

2014年02月04日

フィラリア予防注射

  2月より フィラリア予防注射を開始します。

 1回の注射で12か月間 フィラリアを予防できます。

 プロハート12 (成分モキシデクチン)

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 今まで通り 美味しいおやつタイプの薬・錠剤・スポット薬も継続処方していきますが、「どうしても薬を飲ませられない」「時々、忘れてしまう」という飼い主さんはぜひご一考ください。


 副作用防止の為、
 @病気治療中のわんちゃん・子犬・老齢犬は対象外とさせていただきます。
 A他のワクチンでアレルギーがでたことのあるワンちゃんは対象外とさせていただきます。
 B混合ワクチンや狂犬病注射との同時接種はできません。

 以上、不明な点・質問がありましたらお問い合わせください。 まな動物病院 獣医師 下田
 


posted by まなAH at 13:35| 診察室から

2014年01月23日

乳酸菌は犬猫にも効くの?

 インフルエンザが流行り始め、慌ててR-1ヨーグルトを買いに行ったら、その棚だけが空っぽでした(笑) みな、考えることは同じですね。

 「ヨーグルトを犬猫に与えても大丈夫ですか?」とよく聞かれます。最近は、テレビでも『ヨーグルトが病気予防になる』という特集を組んでいます。食べさせて良いものなら食べさせたいという飼い主さんが増えてきました。

 実は10数年前まで「犬猫に人用の乳製品を与えるのはいけないこと!」と言われていました。これは牛乳の乳糖を分解する能力が人よりも低い犬猫に乳製品を与えると下痢をするからです。しかし、乳糖分解能力には個体差があるので、飲んでも下痢しないならばあげても大丈夫ですし、ヨーグルトも大丈夫です。逆に、牛乳で下痢をする犬猫には、ヨーグルトもその他の乳製品も与えないでください。

 さて、本題のヨーグルトです。体の免疫機構は人も動物も同じですので、ヨーグルト中の乳酸菌(善玉菌)は整腸にはもちろん免疫力UPに役立ちます。特に機能性ヨーグルト(LG21,R-1など)がお勧めです。何を選んでよいかわからないという方には「スーパーに行って、カップに菌や株の名前が書いてあって、値段が少し高いもの」から味の好みで選んでもらっています。量はティースプーンに1/2〜1杯。大量を数日に1回食べるよりも、少量を毎日摂取する方が効果的です。

 長く続いている飼主さんの多くは、「人が食べ終わった後に一口」「フタについた物をなめさせる」など 気負いなくご自身も一緒に体調管理をされている方が多いようです。

 腸内にどの程度の善玉菌があるかは検便をして顕微鏡で見るとわかります。また数回見せてもらうことで、その変化を確認できます。お腹の調子が悪い時はもちろんですが、健康チェックの一つとして検便はおススメです。

 ところで、ある患者さん(チワワちゃん)の検便をしたところ、今まで何1000件の検便をしてきた私ですら驚くほどの善玉菌が!! どんな食生活をしているのか興味津々でお尋ねしたところ、「特別なことはしてないですよ。ただ、パパがヤクルトに勤めているので毎日ひとなめさせてます。ばれちゃいました?」と恥ずかしそうに答えてくださいました。以来、当院ではヤクルト400(シロタ株)もおススメしています。

 以前ブログにも書きましたが、10数年前と比べて犬猫の腸内細菌叢は大きく変化しました。あくまで臨床現場での個人的見解ですが、「酵母菌が増えた」「子犬の桿菌が減った」「猫の腸内細菌数が減った」と感じます。 交配の遺伝的な理由、食事の変化が大きな原因なのでしょうか。これから先も観察を続けていきたいと思います。

 最後に、前述の乳製品が苦手という犬猫には、サプリメントとして高品質な善玉菌が販売されています。似かよった商品はたくさんありますが、明らかに効果が実感できるものは数が少ないように思います。試してみたいという方は、病院へご相談ください。 Dr.mana

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posted by まなAH at 09:36| 診察室から

2014年01月15日

咳の症状『喉に何かが?』

 咳で来院する犬猫が急増しています。乾燥するこの季節は、人も動物も呼吸器病が頻発する時期です。咳き込んでいる姿を見たら、次のことに注意してよく観察し、来院時に教えてください。
 病院に来ると、ほとんどの犬猫の咳の症状がなくなります。これは、緊張して交感神経が活発になり気管支が拡張し気道が広くなるためです。逆に、体がリラックスする夜の時間帯に咳が増えることが多いのは、交感神経がお休みし副交感神経が働くからと言われています。
 せっかく病院で診てもらおうと来院したのに、症状がピタリと消えてしまう・・・こんな時は飼い主さんの観察記録がとても重要なヒントになります。最近は、iphone等で動画を撮ってきてくれる飼主さんも増えました。これもとても参考になります。

 さて、観察のポイントです
  • 咳は単発ですか? 定期的に繰り返し起こりますか?
  • 咳は湿めった咳ですか?乾いた咳ですか?
  • 興奮した時にでますか?安静な時に出ますか?
  • 鼻水・くしゃみ・目やになどの症状を伴っていますか?
  • 痰がでますか?
  • 咳のあと、ぐったりしていませんか?
  • チアノーゼ(下の色が青くなる)を起こしていませんか?
  • どの時間帯に多いですか?
  • 決まった場所ででますか?
  • 暖房器具・加湿器を利用していますか?
  • 食欲・元気は変わりありませんか? 


 これらの情報と診察の結果、咳の原因がどこにあるのか(喉・気管・肺・心臓など)を見極めていきます。


 ところで、咳と気付かずに見過ごしているケースも多いので注意が必要です。「喉になにか引っかかっているみたいです」「吐きそうです」という稟告のワンちゃんを診察していて、実は咳だったということが少なくありません。特に高齢のワンちゃんの咳は心臓病の初期症状かもしれません。早めの受診をお勧めします。  Dr.mana
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posted by まなAH at 16:23| 診察室から

2013年11月12日

気温差でお腹をこわす!?

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 寒くなりました。今日は12月並みの寒さだそうです。夏の間はそっぽを向いていた我が家の猫も、のそのそと布団の中に入ってくるようになりました。

 この季節、急な冷え込みで下痢をする子が増える時期です。問診しても「食餌も環境もいつもと全く同じなのに下痢をするんですが。。。」という方が増えます。検便をしても、寄生虫や細菌の異常が認められないことが多く、共通して少し油分の多い消化不良の軟便、です。

 この症状は、急な気温の変化で自律神経のバランスが乱れることで起こります。気温差に体がついていかないのです。そのバランスの乱れが腸の蠕動運動の乱れを起こすことで、まだ出す予定のなかった便を排泄してしまい、栄養吸収の追い付かない水分の多い便が出てしまう。つまり、下痢をしてしまうのです。

 人間も、緊張すると急に腸がキュルキュルと動き始めることがありますが、これに似たような状況です。

 対策として、普段いる場所の気温をできるだけ一定にしてあげること。

 ワンちゃんはお散歩に行く前に玄関先で少し外気にならしてあげてください。暖かい室内から、抱っこでいきなり寒い屋外にでるのおススメできません。寒がりのワンちゃんは洋服を着せてあげてください。

 ネコちゃんは自分の体温で温まるのが上手な生き物です。暖房を嫌がる子も多いので、その場合はフリースなど暖気を保てる素材のブランケットを下に敷くか、周りを囲って風を遮るだけでも暖かく過ごせます。ドーム型のベッドがおすすめです。

 ハムスター・スナネズミ・シマリスさんたちは、寒さによる事故が増える時期です。そろそろ本格的な暖房の準備をしてあげてください。

 
 人も動物達も、寒さに備え、元気に冬を乗り越えましょう♪ もしも下痢をしてしまったときは、腸の状況や下痢の原因を確認するために、できるだけ便を持参してくださいね。  Dr.mana





 

 

posted by まなAH at 09:20| 診察室から

2013年10月19日

夏太り解消☆コンテスト

 
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 最近 外来患者さんの体重測定をしていて気が付いたこと!
 なんと 半分以上の子が夏の間に100〜200g程度増量しています。

 
 「暑くてお散歩できなかったので」と言われる飼主さんも多いのですが、もともと室内だけで過ごしているワンちゃんや猫ちゃんも体重増が目立ちます。夏の間、余計なエネルギーを消耗して疲れないように体が調節していたのかもしれません。

 そこで、10月11月夏太りを解消すべく『夏太り解消コンテスト』を企画しました! 応募は簡単、ダイエット前後の写真を用意するだけ。
院内待合室に、ダイエット用フード、食べても太らないおやつ、お口が寂しい時のガムなどなどを用意してあります。
DSC_2586.jpg   

個々の体重やボディコンディションスコアに応じて、ダイエットプログラムも作成中です。
  
 
posted by まなAH at 16:15| 診察室から

2013年09月06日

猫の甲状腺機能亢進症は不思議な病気

 病気になると元気がなくなる。あたりまえのことですが、猫の病気の中にとても不思議な病気があります。

 「うちの子は、年を取ってますます元気になってきたわ」
 「最近甘えん坊になって、かわいい」
 「ごはんを、あげてもあげても欲しがる」
 「良く鳴くけど、発情してるのかしら?不妊手術をしてあるのに」
 「なんだか性格がかわったみたい」
 「急に怒りっぽいんだけど、猫にも更年期ってあるの?」
 「食べても食べても太らいのよ。うらやましいわ」

 これらの主訴は、甲状腺機能亢進症の猫の飼い主さんから実際に聞いたお話です。主訴といっても、病気だと思って連れてこられる方はほとんどなく、ワクチン接種や受付での世間話でたまたま発見されたラッキーな例です。

 この病気は飼主さんが発見できるかどうかにかかっているので、病気だと気が付かないまま寿命を全うできずに亡くなってしまった子も、残念ながらたくさんいます。

 まず甲状腺ホルモンというのは、動物の活性を上げるホルモンですので、機能が亢進すると、必要以上に代謝が促進して心臓や腎臓に負担がかかり、衰弱していきます。 つまり、一生分のエネルギーを短期間に使い切ってしまうのです。

 この病気かどうかは血液検査ですぐにわかりますので、思い当たる方はぜひ受診してください。(所要時間 20分 費用 5000円位)
治療は、内服薬や食事療法で行います。 

 病院が苦手な猫ちゃんは、まず飼主さんだけでいらしていただき、お話を聞かせてください。   Dr.mana
posted by まなAH at 12:33| 診察室から

2013年07月22日

ペットの熱中症対策

 熱中症の心配な季節になりました。 ペットの熱中症対策は万全ですか?
 

 最近はテレビなどで熱中症の原因や対策について解説している番組も多くなり、正しい知識が広まってきたように思います。が、ペットと人の違いについて少しお話したいと思います。

 まず1つめ。水やミネラルウォーターは熱中症予防にはなりますが、脱水を起こした後の補水としては成分が足りません。水を飲んでも短時間で尿となり排泄されるため、脱水した体細胞に吸収されないからです。ポカリスエットやアクエリアスなど、アイソトニック飲料には必要な電解質が含まれていますので、脱水して失われた電解質を吸収することができます。さらに、もっと効率よく電解質を吸収できるのが ハイポトニック飲料 です。 

 実は、人間用のハイポトニックはあまり市販されていません。 浸透圧の調整をすると人間の好む味にできないため、あまり売れないのだそうです。 しかし、アスリートやスポーツ選手の飲料としては定着しています。

 このハイポトニック飲料。ペット用に鰹節風味のものが販売されています。ヴィダインゼリーのようなアルミパックなので、夏のお出かけの際にはぜひ、常備していただければと思います。

 次に、「脱水=塩分不足」ということで最近は熱中症対策用の塩飴や塩キャラメルなど塩味の商品がたくさん売り出されています。「そうか脱水には塩がいいのか・・・」と犬猫に塩分を与えると、脱水を助長したり、循環器系の病気を悪化させる原因になります。決して余分な塩分は与えないでください。

 最後に、エアコン・扇風機。 「エアコンは体に悪いから、うちは扇風機なの」という方も多いのですが、犬猫は人間と違っての体表に汗腺が少ないので、扇風機の涼しさを感じません。 暑くなる日のお留守番はエアコンをつけてあげてください。 ただし、風が直接あたると嫌がる子が多いので風向は下に向けず床面が25℃程度になるように設定しましょう。最新のヒト感知センサーがついているエアコンは犬猫がいても人がいなくなると切れてしまうので要注意です。

 熱がりの子、寒がりの子、エアコンが苦手な子・・・個々の熱中症対策については、いつでも御相談ください。

 
 

 
 それでは これから夏本番。 飼主さんもわんにゃんも、暑さに負けず がんばっていきましょう! 

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posted by まなAH at 18:29| 診察室から

2013年07月02日

下痢・嘔吐のワンちゃんが増えています

 
 
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 当院の患者さん(わんちゃん) この1週間、下痢や嘔吐などの症状を呈して来院される件数が増えています。
 特に伝染性の強い細菌やウイルスが流行っているわけではありません。が、悪玉菌のらせん菌が増えているワンちゃんが多く受診されています。

 また、気温や湿度の上昇に体が対応できずに腸内最近のバランスが乱れたり、飲水量の増加で腸の蠕動運動が亢進するのも原因のひとつです。

 もしも下痢や嘔吐の症状を起こした時は、無理に食餌をさせず、早めに来院してください。その際、便や吐物を持参していただくと治療の参考になります。

 時々「下痢しているので2,3日食事を抜いています」という大胆な飼い主さんもいらっしゃいますが、下痢嘔吐による体内ミネラルの消失があるときに、長時間食事を抜くと、あっという間に脱水が進行します。特に、子犬子猫は、生命にかかわることがありますので、自己判断をせず、必ずご相談ください。お願いします。



 
posted by まなAH at 18:13| 診察室から

2013年05月10日

寄生虫の予防を始めましょう!

 夏日のような暑さですね。 寒暖差やGWのお疲れはでていませんか? 犬猫達も気候の変わり目は体調を崩しやすいので、お気をつけください。

 さて、5月といえばフィラリア・ノミ・ダニなどの寄生虫予防がスタートします。 今年も体重や生活環境によって、数種類のお薬をご用意してあります。「今年初めて予防をする方」「マダニ対策が心配な方」「今までのお薬に不安がある方」etc 遠慮なくスタッフまでお問い合わせください。

 また、当院では 『フィラリア検査とともに年一回の健康診断』 をお勧めしています。「毎年は必要ないかしら?」と言われる飼い主さまもいらっしゃいますが、犬の1年は人間の4年。人間に相当する4年に1回の健康診断をぜひ受けさせてあげてください。毎年この検査で病気の早期発見ができ治療対応できたわんちゃんがたくさんいます。

 多くのワンちゃんに検査を受けていただきたいので、6月末まで、検査料金を通年の料金よりもかなりお得に設定してあります。詳細は電話または当院受付まで。



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犬のお散歩コースで見つけた春♪
 

 
posted by まなAH at 19:07| 診察室から

2013年02月09日

子犬の尿石症

 先日1歳未満の子犬から膀胱結石がみつかりました。

 症状は慢性的な膀胱炎で、内服薬と療法食で2か月間治療を行いましたが治まらず、精査の結果膀胱結石が見つかりました。尿閉塞になることはありませんでしたが、結石の大きさがあまりに大きいことと、ちょうど不妊手術を行う予定があったことから、飼い主さんと相談の上、不妊手術と膀胱切開の同時手術を行うことになりました。

 
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 上のレントゲンで黒く濃くうつっているのが膀胱内の結石です。膀胱の2/3を結石が占めています。これだけ大きいと、フセの姿勢で腹痛を訴える犬も多いのですが、うまく骨盤内に納まり痛みはなかったようです。頻尿症状もありましたが、トイレトレーニング中の子犬なので、飼い主さんには「病気の症状」なのか「しつけの問題」なのか判断が難しかったようです。

          摘出した結石   DSC_1199.jpg 

 尿石対応の療法食で大きな膀胱結石や腎臓結石が溶けた例もありますが、今回2か月の療法食に反応しなかったため、現在アメリカの検査機関に結石の分析を依頼中です。

 しかし、2kgに満たない1歳未満の子犬からこのサイズの結石を摘出したのは、初めての経験でした。結石はある日突然大きくなるわけではなく顕微鏡レベルの結晶が集まってできます。写真で分かるように角が綺麗にとれていますので、数か月膀胱内にあった可能性があります。逆算すると5か月齢の時にはすでに症状が始まっていたということになります。
 
 尿路結石症で来院する犬猫は年々増えてきており、成犬・成猫に関してはフードの影響が大きいとされていますが、ペットショップから来たばかりの子犬・子猫の尿検査で結晶が発見されるケースもここ数年は経験上増えてきているように感じます。遺伝子要因だとすると発症予防は難しいですが、早めに発見し再発予防をしていくことで大きな病気の発症を防ぐことができます。

 子犬・子猫を飼い始めたら検便と同時に尿検査を受けられることをお勧めします。 by Dr.mana 
 
posted by まなAH at 13:00| 診察室から