2014年04月22日

ワンコのかゆみの強い疾患 最終回



かゆみの強い皮膚疾患シリーズ最終回



 



今日はマラセチア症です。マラセチアというカビ(真菌)が原因です。カビといっても皮膚糸状菌症のカビとは違い、酵母で、元々皮膚に常在しています。これは先週書いた毛包虫と同じですね。症状の特徴はかゆみと赤み。膿皮症のようなかさぶたやニキビのようなブツブツはでません。皮膚が脂っぽく、フケが出たりします。好発部位は首から胸にかけての部位(前胸部)、脇の下(腋窩)、内股、手足の先です。



膿皮症や脂漏性皮膚炎に併発することが多く、アトピー性皮膚炎でも治療の重要なポイントになります。検査は皮膚表面のベタベタしたところをテープやガラス板にくっつけて、顕微鏡でマラセチアを確認することですが、検出できたマラセチアの数と赤みやかゆみ症状が相関しないこともあり、治療して症状の変化をみる場合もあります。 治療は抗真菌剤の入ったシャンプーや内服薬を使って行います。また、マラセチアが好む脂やフケ(角質)を取り除く作用のある薬用シャンプーで効果がみられることもあります。



マラセチアは外耳炎の原因にもなります。湿ったベタベタした環境が好きなのですね。ネコさんでは外耳炎はありますが、マラセチア性皮膚炎はみたことがありません。



 



さて、最後まで読んで下さってありがとうございます





















ここで、今回は、わたくしの力作、マラセチアさんのイラストを添えておきますね。こんな感じです。
マラセチア.png



posted by まなAH at 14:02| Dr.ミチコの「ペットの病気」