2013年09月06日

猫の甲状腺機能亢進症は不思議な病気

 病気になると元気がなくなる。あたりまえのことですが、猫の病気の中にとても不思議な病気があります。

 「うちの子は、年を取ってますます元気になってきたわ」
 「最近甘えん坊になって、かわいい」
 「ごはんを、あげてもあげても欲しがる」
 「良く鳴くけど、発情してるのかしら?不妊手術をしてあるのに」
 「なんだか性格がかわったみたい」
 「急に怒りっぽいんだけど、猫にも更年期ってあるの?」
 「食べても食べても太らいのよ。うらやましいわ」

 これらの主訴は、甲状腺機能亢進症の猫の飼い主さんから実際に聞いたお話です。主訴といっても、病気だと思って連れてこられる方はほとんどなく、ワクチン接種や受付での世間話でたまたま発見されたラッキーな例です。

 この病気は飼主さんが発見できるかどうかにかかっているので、病気だと気が付かないまま寿命を全うできずに亡くなってしまった子も、残念ながらたくさんいます。

 まず甲状腺ホルモンというのは、動物の活性を上げるホルモンですので、機能が亢進すると、必要以上に代謝が促進して心臓や腎臓に負担がかかり、衰弱していきます。 つまり、一生分のエネルギーを短期間に使い切ってしまうのです。

 この病気かどうかは血液検査ですぐにわかりますので、思い当たる方はぜひ受診してください。(所要時間 20分 費用 5000円位)
治療は、内服薬や食事療法で行います。 

 病院が苦手な猫ちゃんは、まず飼主さんだけでいらしていただき、お話を聞かせてください。   Dr.mana
posted by まなAH at 12:33| 診察室から