2011年04月12日

猫のフィラリア症


  猫のフィラリア薬のポスターを見た飼主さんから「猫にもフィラリアがあるんですか?」 と驚きの声があがりました。犬のフィラリア予防はここ10数年でかなり定着してきましたが、猫のフィラリアはまだ存在すら知らない方が多いようです。

  
  

  実際、病院で猫のフィラリア症を診断することはほとんどなく、多くは無症状あるいは一過性なのですが、感染すると虫体が2-3年猫の生体内で生存し突然死・慢性呼吸器症状・消化器症状・神経症状などを呈します。 原因不明の突然死をした猫の死後解剖によって心臓に多数のフィラリア成虫が発見されたという報告もいくつかあります。


  
  犬のフィラリア抗体検査は検査キットが発明されてからずいぶん楽になりました。 が、猫の抗体検査では寄生があっても陽性にならないことがある・フィラリア仔虫が血液中に現れない・血液検査機関が少ない、などの理由で血液検査が行われていませんでした。しかし、数年前に東京都内の調査で、猫のフィラリア陽性率11%という報告もあり、件数が意外と多いことに獣医師自身が驚き、啓蒙活動を始めました。 検査機関も増え、当院でもフィラリア抗原検査が可能になりました。  
 


  また、いったん感染すると治療困難な病気ですので、予防薬として「レボリューション」という滴下薬を処方しています。 感染が心配な方はご相談ください。 
  
posted by まなAH at 18:47| 猫のいろいろ