2017年03月06日

犬のワクチン抗体検査について

 急に、ワクチン抗体検査の問い合わせと依頼が増えました。 特に当院で告知をしたわけではないので、もしかすると「ワクチン抗体の院内検査ができるキット」が発売されたことがネット上で話題になっているのでしょうか???

 犬ワクチン検査.jpg
今までも抗体検査は外注検査で行ってきましたが、先日上の写真のような検査キットが発売されました。

両者の違いは、
@外注検査は抗体価が数字できちんと調べられること・検査対象のウイルスが多い。
A院内検査はコアワクチン(ジステンパー・パルボ・アデノウイルス)の3種の抗体価が伝染病予防の域に達しているかどうかを〇×で判断する。
つまり、外注は精密検査、院内は簡易検査という感じです。

念のため、この検査は子犬のワクチンを2回3回うった後に、ちゃんと抗体価が上がったかな?病気の予防ができるかな?という確認のためのものです。抗体価があがっていなければ「もう1度うちましょうね」ということになります。

しかし、問い合わせをいただく内容はほとんど 「ワクチンをできるだけうちたくない」「病気でワクチンがうてないけど心配」「ワクチンをうっていないとトリミングに出せないから」というご相談です。 成犬、それもシニア犬が多いようです。

なるほど。。。飼主さんの気持ちはわかります。 

実は、何年か前に「ワクチンは3年に1回でいい」とネット上で話題になった時、世界基準に照らし合わせてうちの病院も3年に1回にしようと思いワクチン抗体検査を始めたのですが、思いのほか抗体価の上がっていない犬が多く、とても驚きました。 10頭中3頭の子が予防できる値に足りていなかったのです。3頭中2頭は他院で1年以内にワクチン接種をしたという自主申告でしたので、もしかすると記憶違いがあったのかもしれません。が、残りの1頭は当院で2か月・3か月・1年と3回接種した犬でした。 以来、ワクチン3年説には慎重に対応することにしています。 反対も賛成もしていません。あくまでも慎重に、です。

もうひとつ、問い合わせで多いのは、「抗体価の証明書をもっていけば、ワクチンをうっていなくても、ドッグランや美容院に行けますか?」という質問。これは、各種施設によって判断が違いますので、その目的で検査を受けるのであれば目的の施設に必ず確認をしてください。当院では判断がつきません。

さてさて。検査を希望される方は予約が必要になります。 来院の際は、念のため最後にうったワクチンの証明書を持参してください。検査の結果、お渡しできるのは、抗体価の〇×を書いた証明書(無料)と、必要であれば今現在伝染病の症状がでていないという健康診断書(有料)になります。

 
よくわからない点は、遠慮なくお問い合わせください。   まな動物病院0466-77-7854

 




追記ですが、ワクチン1年と3年、どちらが正しいの! という論議になったとき、ルールに従って1年に1回といった先生達は、まるでお金儲けの為にワクチンを接種している金の猛者のように煽られ、3年に1回といった先生たちは、動物のことを親身に考えてくれる優しい先生と評され、
おかしなことになっていました。 ネット、恐るべしです(**)

ただ、こうして話題になり抗体検査を受ける犬が増えれば、データが蓄積されていくので、3年に1回で大丈夫かどうかの判断基準が整うと思えば良い傾向なのかもしれませんね。  

Dr.mana





posted by まなAH at 19:40| Comment(0) | 診察室から
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