2017年02月22日

久しぶりの

シモの話が続きますが、先日、久々に遭遇した寄生虫がいます。それはマンソン裂頭条虫の虫卵。私にとっては、前回は10年以上前ですからかなり久しぶりの再会exclamation&questionでした。猫の糞便検査で顕微鏡越しでしたが、何故か、やや鼻息が荒くなってしまう獣医の性(涙)

都会ではあまり遭遇することのないマンソン裂頭条虫。理由は、彼らの生活環境とペットとの接点が滅多にないからです。糞便にいる虫卵は、水の中に入ってミジンコに食べてもらわないと成長できないのです。ですから水田地帯や湖沼のある山間部などに多いと言われます。そしてミジンコを食べたカエルやヘビ、鳥(モズ、アヒル、ニワトリなど)などの体に入り、さらに成長して、肉食の動物に食べられるのを待ちます。肉食の動物が最終目的地になり、やっと卵を産むことができるのです。
ちなみに前回も今回も感染していた猫さんは野良猫さんです。

 
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出典 バイエルヘルスケア

寄生虫はその生活史がおもしろい生物です。より良い環境を求めて、偶然にも、または、努力して生活環境を得るのです。共生(お互いに利益あり)するもの、また、片利共生(片側だけ利益あり、もう一方には無害)するもの、そして寄生(害あり)という分類に分けられます。寄生体としては、他にも、細菌、ウィルス、菌類(カビの仲間)があります。そう考えると、寄生するものの世界は広いですね。 ハヤセ

posted by まなAH at 15:00| Comment(0) | Dr.ミチコの「ペットの病気」
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