2017年02月02日

猫の乳腺腫瘍

寒いですが、関東ではからっとしたお天気が続きますね。気持ちはよいのですが、乾燥注意報がバンバン出ています。感染症に注意です。うがい手洗い、そして私の勝手な持論ですが、むやみに口や鼻を(顔面をがく〜(落胆した顔))触らないこと、これらが予防には効果がある!と信じています(あくまでも気のせいかもしれませんが)。受験生、がんばれーかわいい

さて、かな~り久しぶりですが、病気の話です。今月が猫の健康診断月間ということ、そして最近病院で手術があったので、猫の乳腺腫瘍について書いていきます。

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出典 ファームプレス
乳腺腫瘍は乳腺の領域に発生するので、わきの下〜後ろ足の付け根辺りのお腹までおっぱいのある、帯状の領域です。もちろん左右にあります。おっぱいの位置や数は猫によって個体差があります。たいていは片側4、5個。毛が生えているので探すのは結構大変です。でも、とにかく触ってみましょう。何かあるな?と思ったら毛をかき分けて確認です。
猫の乳腺腫瘍で知っておいてもらいたいことはこの2つ!

1.早期発見・早期治療
2.避妊手術で予防

まず、腫瘍は早く見つけることが重要で、2cm以下でみつけてあげることが鉄則といわれています。猫の場合、90%近くが悪性の乳腺腫瘍で、大きくなるにつれて転移(リンパ節や肺が多い)や、外科切除しても再発するリスクが高くなるのです。もちろん2cmだから大丈夫、とも言い切れません。とにかく、早期発見し早期に治療することが大切です。

もう1つは、避妊手術で予防効果があり、避妊手術をした時期とも関連があることです。報告では、6ヶ月令で91%、1歳までで86%の予防効果が期待できます。1〜2歳まででは11%とかなり低くなり、2歳以上では予防の効果はありません。発生の平均年齢は10歳を超えた頃になります。かなり先のことになりますが、仔猫を飼った時、家族でしっかり相談して時期を決めましょう。

しこりがあるかも?と思ったらまず動物病院へ。明らかに乳腺腫瘍を疑う場合は、手術にむけて全身の健康状態や転移の有無を確認し、切除術の適応かどうかを判断します。切除範囲などは個々で異なります。乳腺腫瘍ではない可能性も疑う場合(乳腺の位置にできるほかの腫瘍や、非腫瘍性の過形成など)、針を刺して病理検査をすることもあります。

時々、「よく気づきましたね!」と、こちらがびっくりするくらい小さなしこりを発見して、来院する飼い主さんがいらっしゃいます。普段からよく触ってもらっている幸せな証拠です。それが正常なおっぱいだったなんてこともありますが、笑って、「よかったね。病気じゃなかった。」と安心して帰ってもらうのも、こちらとしては大歓迎です。うれしいのです。決して、『病気好き』な訳ではありませんから。


皆さん、覚えていますか?この顔猫

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すっかり家猫の貫禄です。


byハヤセ






posted by まなAH at 12:00| Comment(0) | Dr.ミチコの「ペットの病気」
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