2016年04月07日

暖かくなると。。。

image.jpeg出典 SA Medicine 1号(1999)
彼らの季節がやってきます。そうです。ノミさん達です。よく見てみてください。立派な顎ひげをたくわえ、なにやらタテガミのようなものまであります。翅はありません。そして意外と大きな瞳。大きさはオスで1.2〜1.6mm、メスは1.6〜2.0mmほど。
肉眼では、黒〜暗褐色のゴマ粒ほどの大きさで、ゴマよりはうすべったい感じでしょうか。動物の毛をかき分けると、すたすたと走って逃げます。背丈よりもだいぶ高い被毛の大草原を走る、そんなことを想像してしまいます。彼らが床(診察台)に落ちると、私の素早い動きよりも更に素早く、発達した足で跳んで逃げるんです。そして病院の診察室で青ざめる私がく〜(落胆した顔)

ネコノミは卵から産まれ、幼虫からサナギを経て成虫になる、完全変態をする進化した昆虫なのです。成虫は一生を動物の体表で過ごしますが、卵は体から落ちてしまいます(長毛種に寄生している場合、毛に引っかかって孵化することもあるようです)が、床や動物の寝床で幼虫になり、ゴミや、成虫の糞を食べて(エコですね)サナギになります。ちゃんと繭を作るので乾燥などにも強く、そして成虫になります。動物が近くに来るとそれを感知して繭をやぶって強靭な足で跳び移ります。成虫は良い環境であれば、1日に4〜20個、一生で1000個以上の卵を産みます。卵は肉眼でみることができる大きさの白い粒粒です。床の色が黒ければ、わかります。

image.jpeg出典 SA Medicine 1号(1999)

さて、2つの顔のアップです。どちらかがイヌノミです。上の写真と比較してみてください。



頭がとがってる左がネコノミ、丸いほうがイヌノミ(右)です。これは学生の時に覚えましたが、残念なことに臨床の仕事で役に立ったことは一度もありませんたらーっ(汗)
ノミがついているかどうか、一番手っ取り早い探し方をご紹介します。ノミの姿が見えなくても、ノミの糞を探すのです。寝床や、ブラッシング(ノミとり用くしがベストです)で、砂粒のようなものをみつけたら、テッシュなど白い布や紙の上で濡らしてみてください。水が赤黒く染まってきたら、それはノミの糞。溶けると血の色なのです。ノミの成虫を見つけたら、相当ついている、と考えたほうがいいでしょう。成虫は爪でつぶさず(卵が散る可能性がある!)、セロテープやガムテープでくっつけて捕まえるのが一番!と私は信じています。できれば透明なテープを使うのがお勧めです。ちゃんとくっついているかが表からわかるからです。
ノミ予防の薬は今は各種あります。卵に効くものもありますが、先ほど書いたように、卵からサナギまでは家の床、寝床などで過ごしているがほとんどです。月に1回予防するタイプが多いので、外出する犬猫はもちろん毎月、そして外に出てしまい、ノミがついた!というときは、1回の予防では不十分です。運よく屋内で卵の状態で生き延びて、繭になり、寄生先を待っているラッキーなノミもきちんとやっつけたいので、最低でも2ヵ月は予防薬をお勧めします。
ノミは動物同士の接触でもうつります。そして、ノミが寄生している動物は歩きながら卵を落としているのですから、普段の生活で容易にノミが寄生すること、知っておくといいですね。

こんなこと言ってる私ですが、小学生の頃、猫のノミが我が家で大繁殖。父が朝満員電車で座り、『鞄を開けたらノミが1匹鞄から出てきて跳んだんだよ〜』なんて家族でゲラゲラ笑っていました。どうもすみませんです、はい。。。

虫が苦手な方にはあまり気持ちのいい話ではなかったかと思います。最後は、今年も見られました!ヒスイカズラです。きれいな色ですね。
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byハヤセ



posted by まなAH at 15:00| Comment(0) | Dr.ミチコの「ペットの病気」
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