2016年03月24日

口の中の話

今月に入ってすぐ、一足先に桜を満喫しました。玉縄桜ですかわいい関東の桜は来週いっぱいまで楽しめそうですね。
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さて、だいぶ久しぶりの書き込みになります(汗)
犬種別の話はお休みして(大汗)、歯周病について。

みなさんは、オーラルケア、何かしていますか?自分の歯は、毎日のケア、していると思います。
私たちの歯磨きといえば、虫歯予防がメインのイメージがあります。最近は歯周予防のための歯のケア商品も多く見かけますよね。ワンコの場合、歯磨きの目的のメインは歯周病なのです。人とは口の中の環境が違うので、虫歯にはなり難く(虫歯菌は増え難く)、歯周病になり易い(歯周病菌が増え易い)のです。これには唾液成分による口の中の環境の違いによるもので、歯石のできるスピードにも関わってきます。犬のほうが歯石ができ易い!のです。
そして、衝撃の事実。動物の体の中で単位面積当たりの細菌数が一番多いのは口の中だそうです。腸よりも多いとはオドロキです。歯周病菌が歯と歯茎の間に入り込み、炎症が起きると歯肉炎になり、炎症によって歯根や歯根を支える骨を溶かすと歯周炎になります。歯肉炎の状態は治療により回復可能ですが、歯周炎で溶けた歯や骨を修復することはできません。抜歯をしなければ進行を止めることはできないのです。
そして、歯周病は口の中だけの問題ではなく、心臓病との関連は犬でも明らかになっていますし、腎臓病との関連も示唆されています。口の中で悪さをする主な細菌は、人と犬では異なります。口の中の環境が違うからですが、それでも、犬を飼っている家族の口の中に同じ最近が検出されたという報告もあるようです。ついつい、ワンコとチュッ黒ハートなんてこと、しがちになりますが、気を付けたほうがいいですね。

ワンコの歯磨き、とても気が重いケアになっていませんか?
歯周病予防の一番は歯磨きです。歯磨きをいきなりやらせてくれるワンコは皆無たらーっ(汗) でも、あきらめずに、5年後のことを考えてやりましょう。3才以上の犬の8割が歯周病にかかっているといわれています。最初は歯に人の指を触らせてもらうところからでOKです。ご褒美(おやつ)も忘れずに。歯磨きなのにおやつなんて。。。と感じますが、虫歯予防ではなく、歯周病予防なのでそこは気にしません。大丈夫なのです。歯と歯茎の間のところに細菌がたまるのを防げばいいのです。細菌はバイオフィルムという膜(ぬるっとしたやつです)を作ってぬくぬくと暮らしているのでそれを破壊して、空気に触れさせるだけでも死んでいく細菌もいます(嫌気性菌)。歯ブラシは上級者向けですが、段階を踏んで、徐々に、あくまでも5年後のことを考えて、続けることが重要です。毎日でなくても、歯石予防の効果はあります!週に3回でもいいのです。「最初の1年は頑張ったんだけどねぇ〜」よりも、「たまに忘れるけど、続けてます」を目指してほしいと思っています。歯磨き=楽しいこと(ご褒美)になるといいですね。





posted by まなAH at 12:00| Comment(0) | Dr.ミチコの「ペットの病気」
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