2015年07月14日

糖尿病の話A

暑いっ!湿度が高いので、熱中症にご注意ください。人も動物も!具体的にはどんな?ということは、過去ブログ「暑くなってきました!」http://mana-ah.sblo.jp/article/129811750.htmlを参考になさって下さい。

さて、糖尿病の話Aです。
前回は症状の話を書きました。まず、「よく食べるのに痩せてきたな?」とか、「最近、おしっこの量が多いかな?」「そういえば、やたら水を飲んでいるな。」と思った時にはご相談ください。これらの症状は糖尿病以外の病気でも当てはまることもありますから、お話を伺って、必要な検査をしていくことになります。そして、高血糖であることがわかった場合、治療を開始することになります。インスリンの投与を開始するケースもあれば、インスリンがが不要なケースもありますし、インスリンの前に点滴が必要なこともあります。糖尿病以外の他の病気が見つかる場合もありますので、そちらの治療が優先されることもあります。他の病気は、インスリンの効き方に影響をあたえることがあるからです。可能ならば食事療法(処方食)も開始します。
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実は、犬と猫では糖尿病のタイプが異なることが多いのです。犬では、インスリンを体内でつくることができない状態になっていて、インスリンの治療がずっと必要になるタイプが多く、猫では、一時的にインスリンの効きが悪くなっていて、早期の治療で治るケース(インスリン投与が必要なくなるケース)もあるといわれます。ただし、本当に様々な病態がありますので、治療方針は適宜調整が必要です。

インスリンの効き方は個体差がありますので、投与量の決定は、かなり慎重になるんです。血糖値は下げたいのですが、下がりすぎると低血糖といって、即、命にかかわることがあるからです。また、ソモギ効果といわれる、治療中に一時的にインスリンが効かなくなる現象や、残念なことに最初からインスリンが効かないケースもあるので、実際にやってみないとわかりません。

インスリンを注射して、血糖値を測る、血糖値を測る…これを繰り返して安全なインスリン量を決めます。食事の時間、量も血糖値に影響しますので、それらもあわせて考えます。これらは入院、もしくは通院で、数日かけながら行います。
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あ、眠くなってきましたか?もう少しだけ…

糖尿病の治療には、飼い主の方と動物病院(獣医師)との綿密な話し合いが欠かせません。これは、イコール(=)信頼関係と言っていいと考えています。家族構成、生活パターン、それぞれ違いますよね。根掘り葉掘り聞くかもしれません(汗)。その中でどういう治療が可能なのか、そしてベストなのか、を相談しながらの治療になります。定期的に健診(血糖値のチェック)も必要なので、動物病院に通う機会が多くなるかと思います。毎日の治療・定期的な通院、大変ですが、治療しながらでも、ペットと楽しく暮らすこと、たまには羽を伸ばしたいなぁ、など当たり前のことを安心してできるよう、可能な限りフォローしていくのも私たちの仕事だと考えています。

途中で内容と関係ない写真が… 地獄谷の野猿公苑のおさるさんです。人と同じ表情するんだなぁ、と感心です。

byはやせ
posted by まなAH at 11:44| Comment(0) | Dr.ミチコの「ペットの病気」
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