2015年07月07日

糖尿病の話@

  よく降りますね。雨や、雨上がりのお散歩の時、ワンコたちの個性が出ると思いませんか?雨で体がぬれるのが許せないワンコ、全然気にしないワンコ、水たまりを絶対によけるワンコ、全然気にしないワンコ…。そういえば、ホテルでお預かりしたワンコで、道に等間隔で現れる側溝の蓋を、必ず大回りで避けるワンコもいました。痛い思いをした過去があったのかもしれませんが、その仕草がとてもかわいらしかった印象があります。踏切や歩道橋の階段、吊り橋など、個性がでますね。慎重派なのか、冒険家(笑)タイプか。

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 今回は糖尿病の話です。糖尿病のイメージというと、太っている?痩せている?どうでしょうか?おおざっぱにいうと、太ったニャンコ(去勢済みの雄)と未避妊のワンコ(雌)に多いといわれています。犬と猫では糖尿病の病態が異なることが多いのですが、症状は同じで、多飲多尿、体重減少、多食です。この症状、なぜ起こるのでしょうか。
体が生きていくためにはカロリー(エネルギー)が必要です。そして、細胞が生きるためには糖を必要とします。
 例えば、カロリー摂取が足りないとき、最初に体の中の脂肪が分解されて糖になります。糖は血液で運ばれて細胞の中に入って利用されるのですが、細胞の中に入るためにはインスリンが必要なのです。インスリンが細胞のドアを開ける鍵と考えてください。鍵がない、または鍵穴が壊れている(インスリンがない、インスリンの効きが悪い)とドアが開かないのです。そうすると細胞は糖がもらえず、飢餓状態になり、緊急事態として糖が必要!と指令を出します。そこで体は新たに脂肪を分解して糖をつくり、脂肪が少なくなるとタンパク質(筋肉)も利用して糖をつくって血液の中に糖を運びます。細胞の外にだけ糖がたくさん存在している状態、この状態が糖尿病なのです。
 こうなると、糖尿病で体重減少、多食の症状の説明がつきます。体の中の脂肪やタンパク質の消費で体重減少、細胞レベルの飢餓状態は必要なカロリー摂取が取れていないのと同じですから、たくさん食べるのです。ただし、多食の症状は出ないこともあります。その場合、体重減少は顕著になります。そして、もう一つの重要な症状(飼い主さんが一番気づきやすい症状です!)、多尿は、なぜ起こるのかというと、血液中の糖が多くなると、腎臓が処理する限界を超えて糖が尿中に出てしまうため、いっしょに水も出てしまうのです。たくさん水分を失うので、のどが渇いてたくさん飲む、ということになります。普段は尿中に糖は出ませんが、血糖値が高いほど、尿はたくさんつくられることになります。

今回はここまでです。次回も続きます。

byはやせ

posted by まなAH at 10:33| Comment(0) | Dr.ミチコの「ペットの病気」
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