2015年03月31日

ズーノーシス

暖かいです!

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春ですね。イチゴ、狩ってみましたよ。おいしかったですよ。


今回はズーノーシスについて。これは、動物由来感染症(人畜共通感染症)のこと。動物からうつる病気ですが、動物には症状がないのに人間にうつると症状がでるものや、動物がもってくるノミやダニから人間にうつるものなど様々です。身近な犬猫で書いてみたいと思います。


狂犬病は、皆さんご存知だと思います。今のところ、国内では昭和32年以降、犬を原因とした発生はありません。これは、国が狂犬病予防法という対策をとって維持しているからです。これはすごいことなのです。

欧米諸国や北米では犬の狂犬病をほぼ制圧しましたが、野生動物に流行している狂犬病を根絶するまでには至っていません。中国および東南アジア諸国、アフリカ諸国では犬に狂犬病が流行しています(狂犬病臨床研究会ホームページより)。年間に6万人が犠牲となっているといわれています


予防はできますが治療はありません。哺乳動物全てに感染し、症状が出るまで数ヶ月かかることもありますが、症状が出ると10日以内に死亡します。

症状が出たときに突然かみついたりすることがあり、感染動物から他の動物や人にうつるのです。

実際、狂犬病の症状を診たことのある獣医はほぼいません。島国ということもあるのでしょうが、本当にすごいことです。予防注射、受けておきましょう。


指定地域農林水産省出典


さて、国内で発生しているズーノーシスについて。北海道のキタキツネ、というとピンとくる方はかなりのズーノーシスツー(通)です。エキノコックス症(多包条虫症)です。キタキツネのウンチにあるエキノコックスという寄生虫の卵が口に入ることによって感染します。ウンチが口に?と思うかもしれませんが、沢や川にウンチがないとも限りませんし、植物などに付着しているケースも。キタキツネと野ねずみの間を行ったり来たりしている寄生虫なので、犬が野ねずみを食べてしまって感染するケースもあるようです。犬では検便でわかります。人の場合、長い期間をかけて肝臓で成長して肝障害をおこします。数十年かけて症状がでることも。ちなみに人間では、ウンチに卵が出てこないので、血液検査が必要です。私たち獣医はエキノコックス症の犬を診断したら保健所に届けなければいけません。


レプトスピラ症、聞いたことがありますか?犬の混合ワクチンの中に入っていますね。これも人にうつる病気です。感染源はネズミのおしっこです。おしっこで汚れた水や土壌から、皮膚や口を介して感染します。全国で散発的に発生があります。


次回は、かなり身近なズーノーシスについて、です。


byハヤセ






posted by まなAH at 15:28| Comment(0) | Dr.ミチコの「ペットの病気」
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