2014年10月14日

肥満の話

2週続けて台風上陸すごい風でしたね。皆さん、身の回りで被害はありませんでしたか?

こんな時、外で暮らす動物たち(野生動物やノラ猫)はどうしているんだろうと考えてしまいます。野生の感や習性で安全な場所にいるのでしょうが、心配になってしまいます。


さて、今回あるあるシリーズは肥満です。

気にされている飼い主の方も多いのですが、理想体重を維持するのは結構大変、ですよね。でも、肥満傾向にある動物には病気のリスクが伴います。関節や靭帯の病気、心臓病、糖尿病、呼吸器疾患など。そして、中高年になるとこれらのリスクは徐々に高くなってきます。年齢に伴い、体にあちこち不具合が起きてくることはありますが、それまでの食生活で防げるものがあれば防いであげたいですよね。ペットは自分の体重管理をできないことが多く、これらを管理するのは人間になります。責任重大なんです。とはいえ、なかなか落ちない体重。これには家族全員の理解と協力が必要です。

フードメーカーのヒルズのプリスクリプションダイエットのホームページから引用させてもらうと、体重5kgの犬が、クッキー1枚(60kcal)食べると、人ではハンバーガー1個分にあたります。猫でいうと、体重4kgの猫が、魚肉ソーセージ3分の1本(48kcal)食べると、人ではショートケーキ1個分にあたります。これは、毎日食べていたら大変なことになりますね。育ちざかりの中学生レベル……

この衝撃的な例えをしっかり覚えておくといいですね。「ちょっとだから」のレベルが、人とは違うのです。


まず、確認してみましょう。毎日のフード量(おやつも含めて)は決まっていますか?今の体重を知っていますか?1歳のころの体系と変わっていませんか?そして、体を触ってみて下さい。肋骨は触れますか?上から見て、腰のくびれはありますか?あれっと、思ったらご相談ください。


先日栄養学セミナーで、なるほどということを聞きました。体についてしまった脂肪を維持するには、脂肪を差し引いた体重分のエネルギー量で充分だということ。言いかえれば、理想体重の必要なカロリー数では、今、背負っている脂肪をなくすことはできない、ということです。悲しいことに。そして、犬では生後3年までに脂肪細胞の数が決まります。それ以降は脂肪細胞の大きさの変化になるので、幼年期の内に適正な体重で過ごすことが、将来の太りやすさを決定するそうです。少し極端な言い方かもしれませんが、これらも覚えておくとよいでしょう。


ワンコは祖先であるオオカミの血をひいていますから、群れで行動し、リーダーのもとに全てを決定します。食事もリーダーが先で、下位のものは残り物を取り合って食べなければなりません。そこで、食べられるときにたくさん、しかも、早く食べなければならない、という習性があります。決してあなたのワンコは食いしん坊なわけではないのです(たぶん笑)。習性ですから!そして、食べ物をあげることだけが愛情表現ではありません。遊ぶこと、人の役に立って褒められること、飼い主との関係はたくさんの信頼関係があります。


とはいえ、急激なダイエットはお勧めしません。ダイエットで、いきづまってしまったらご相談ください。


byハヤセ

posted by まなAH at 15:14| Dr.ミチコの「ペットの病気」