2014年10月07日

耳の話

今回はあるあるシリーズの耳の話です。

ワンコやニャンコの耳のお手入れ、皆さんは定期的に行っていますか?


耳の病気で一番多いのは外耳炎です。耳の中に(正確には外耳道)に細菌やカビの仲間、ダニなどが繁殖して炎症をおこすものです。外耳炎ついては過去ブログ、Dr. mana の外耳炎の季節になりました をご覧ください。


外耳炎とも関連がありますが耳血腫という病気もあります。耳を頻繁に掻いてしまう、頭を振り続けてしまうという外耳炎の症状を繰り返すことによって、耳翼(耳そのものです)の中の血管が切れて内出血がおこり、耳に血液や体液が貯まる状態です。耳は膨らんで、触ると水風船のようがな感じに。立ち耳の種類では、貯まった血の重みで、耳が垂れてしまいます。耳は皮膚軟骨皮膚でできています。軟骨と皮膚との間は剥がれ易く、内出血して逃げ場のない血がそこに貯まることで、腫れの範囲は大きくなっていきます。

治療は、@外科手術 A針で貯まった血を定期的に抜く B Aをしたあとに薬を注入する などがあります。治療をしなくても長い時間をかけると、貯まった液体が体に吸収されて治ることもあります。ただし、耳がくしゅっと縮れてしまい、変形が残ります。ノラ猫さんなどでみられますね。耳血腫の絵は、私のレベルをはるかに超える難しさ(低すぎ)。アニコムさんの動物相談室からお借りしました。こんな状態です。

anicom動物相談室.jpg



そして、猫で意外と多いのが蚊のアレルギー。夏場に耳にブツブツができる、なんて時には疑います。蚊は毛の薄い耳、鼻などにとまりやすいからだと思いますが、たくさん刺されることでアレルギーを起こし、痒くて引っ掻いて傷をつくってしまうこともしばしば。猫の耳ではもう一つ、耳や顔から首あたりの皮膚がごわごわ分厚くなり、毛が抜けて黒ずんでくる、こんな時は疥癬、ダニの仕業です。

また、扁平上皮癌という腫瘍があります。体のどこにでも発生しますが、猫では耳の先端にできることも多く、これは日光(紫外線)との関連があるといわれています。扁平上皮癌は潰瘍をつくり、耳の先端が脱落してしまうことも。白猫に多い傾向があります。


最後に、耳のお手入れでお伝えしたいことがあります。どうかこすりすぎないで下さい。特に、炎症をおこしているときは、痛いです。皮膚炎でも赤くなってじくじくしているところを、乾いた綿棒やコットンでごしごし、なんてしないですよね。腫れがひどいときは薬で炎症をとってから、が基本です。取りたい耳垢は、イヤークリーナーでふやかしてから、ぶるぶる頭を振ってもらいイヤークリーナーとともに自分で出してもらいましょう。最後に耳の入り口にに残っている耳垢をやさしく拭き取ることです。なかなか改善しない外耳炎では、耳道内に腫瘍があることもあります。動物病院で定期的にチェックしましょう。


by ハヤセ

posted by まなAH at 15:06| Dr.ミチコの「ペットの病気」