2014年08月29日

デング熱は犬猫にもうつりますか?

 ニュースで話題になっているデング熱。ヤブ蚊が媒介するウイルス性の伝染病です。人畜共通伝染病なので犬も猫も感染の対象になります。ひとからひとへはうつらず、感染した人を蚊が刺し、その蚊が次の人を指すことで伝染します。フィラリアと同じです。

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 デング熱は世界中で感染が見られる病気で、年間5000万人以上の人が感染しているといわれていて、特に2010年には世界中で流行しました。日本ではフィリピンやインドネシアの旅行中に感染する人が多いそうで、年間200人くらいの発症例があるそうです。

 代々木公園では東京都が公園を閉鎖して蚊の駆除をおこなっています。
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 81lSw6NbTqL__SL1500_.jpgただ、1匹の蚊が300~400卵を産むので、蚊をゼロにすることは不可能です。蚊に刺されるのを防ぐ手段を考えましょう!一般的には、長袖・長ズボン着用が効果的・・・とわかっていても真夏にはなかなか難しいものです。犬の飼い主さんはフィラリア予防で虫除けスプレーや携帯用の虫除けを常備されている方が多いですが、室内外を問わず、複数の対策をしてもらうのがおススメです。室内なら安心と思いきや、デング熱は都市部や室内での感染も多い病気です。 




 ニュースを見ていると「蚊がそんな恐ろしい病気を運んでくるなんて!!」と多くの方が驚いていましたが、フィラリア・マラリアは寄生虫、デング熱・日本脳炎はウイルス、Q熱は細菌・・・大きく発表されないだけで感染がないわけではありません。そして、どれも重症になれば命に係わる恐ろしい病気です。日本で大流行することがないとしても、頭の片隅にとどめておいた方が良いかもしれませんね。

 以前、「小学生の娘に原因不明の微熱が続いていて、精密検査の結果Q熱だとわかりました。念のために、犬も調べるようにお医者さんから言われたのでお願いします。」という依頼を受け、「まさか・・・」と思いながら検査をしたら陽性だったという経験があります。犬の方はまったく症状がなく、元気いっぱいでしたのでなおさら驚きました。人間の子供がデング熱やQ熱感染すると、「だるさ」だけが症状としてあらわれ「ひきこもり」と勘違いされることもあるのだとか…。

 人も犬猫も、予防できる病気は予防して元気に過ごしていきましょうね! Dr.mana



追記:このブログに関して、「感染した動物からも人にうつるのでは?」と言う問い合わせを多くいただきましたが、基本的には霊長類と人の間に感染が見られる程度で、犬猫を介した人への感染はないそうです。また犬猫の感染=発症でははいことも追記しておきます。連日のニュースで少々騒ぎすぎの感もありますが、慌てずに今まで通り、外出時の蚊よけをしていきましょう! 2014/9/5 下田利恵



posted by まなAH at 12:35| Comment(2) | 病院からのお知らせ
この記事へのコメント
やぶ蚊は、Gパンの上からでも刺しますので長ズボンや長袖を着ていても刺されることがありますので、虫除け対策は万全にした方が良いと思います。
Posted by komugi at 2014年09月08日 13:34
 そうですね。確かに服の上からも刺されることがありますね。「肌の露出を少なくし、殺虫剤を併用し、水たまりをなくすなどの予防をしましょう!」と専門家の方が注意喚起をされていますが、それでも万全かと言われると…難しいですね。
Posted by Dr.mana at 2014年09月08日 19:13
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