2014年07月08日

おしっこの話B



蒸し暑い時期ですね。



台風も近づいてきている様子。移動などは気を付けて下さいね。



 



今回はおしっこの話3回目です。尿石症のシュウ酸カルシウム結石についてお話します。



ストラバイトと同様、よく遭遇する結石で、5歳以上の犬猫で見つかることが多く、犬では雄の方が圧倒的に多いようです(全体の80%)。



結石ができる原因は、カルシウムとシュウ酸塩が尿中に多いこと。高カルシウム尿は代謝異常などでおこることがあります。ホルモンの異常などにより血液中のカルシウム値が高いと尿中にも増えてきます。それらの基礎疾患がある場合はそちらの治療をすることになりますが、そういうケースが多いとは限りません。また、カルシウムを多く摂取したからといって高カルシウム尿になるとはいえません。カルシウムは体内で複雑な機序で調整されています。例えば、リンの摂取が十分にあれば、カルシウム量が調節されてシュウ酸カルシウム結石がつくられるということにはならないのです。また、カルシウムは、腸管の中ではシュウ酸とくっついて、シュウ酸が体内に吸収されるのを防いでいるので(あー、ややこしい)、カルシウムを制限した食事を行うと、腸から排出されるべきシュウ酸が減ってしまって、結石のリスクが高くなるともいえるようです。



一方のシュウ酸塩はビタミンCやアミノ酸の最終代謝産物なので、それらを制限した食事というのは栄養学的に適切ではありません。もちろん、過剰に摂取することは勧められませんけれど。



残念ながら、シュウ酸カルシウム結石溶解食はありません。なので再発の多い結石症です。たくさん水を飲む、排尿をさせる尿を貯め込まない、ことが大切です。そして、石が大きくならないうちに出す!ギリまで育てて(?)しまっても、尿道の直径が一番小さい所を通る大きさ以下で出す!これです。



ちなみに、だいたいですが、その直径とは、



雄犬で 13mm  雌犬で 1015mm



雄猫で 1mm未満 雌猫で 5mm未満



ん〜、雌がラッキーですね。犬は種類(犬種)によって差があります。



 



おしっこの話、次回も続きます。



 



posted by まなAH at 15:49| Dr.ミチコの「ペットの病気」