2014年07月01日

おしっこの話A



今回はおしっこの話、2回目です。



定期的に尿検査で動物病院に通われている飼い主の方、結構いらっしゃいますよね。



食事管理と定期検査が大切な病気は。。。尿路結石です。



体の中で石(結晶)ができてしまう場所といえば、胆嚢・胆管、そして尿路(腎臓・尿管・膀胱・尿道)で、それぞれ胆石と尿路結石と呼ばれます。原因は体質であったり、代謝異常(肝疾患やホルモン異常など)、感染症などで、それぞれできる石の種類が違います。



尿路結石で私たちがよく目にするものは、ストラバイトとシュウ酸カルシウム結晶です。



ストラバイトは、リン酸アンモニウムマグネシウムの結晶で、以下に挙げる原因で出てきます。



1.ウレアーゼ産生菌による細菌性尿路感染症



2.アルカリ性尿



3.遺伝的素因



4.食事



犬では1が多く、猫では1以外の原因が多いようです。アルカリ性尿というのは尿のPHが高いこと。巣具体的にはPH6.8を境にストラバイトは結晶になったり、溶解したりしています。PHの数値が大きい方がアルカリ側、小さい方が酸性側です。ウレアーゼ産生菌というのはブドウ球菌属やプロテウス属などの微生物のことで、これらが尿路に存在(感染)することによって、尿中の物質とウレアーゼが反応してアルカリ性尿になり、ストラバイトができてしまうのです。結石が形成されて大きくなる際に、周りに細菌がいると細菌が結石の一部にくっついて取り囲まれてしまったり、、炎症を伴っていると炎症によって出てくるタンパク質なども結石の中に含まれてしまうことがあります。これらが、石を溶かす治療中に再び尿の中に放出されてしまい、悪さをすることもあるようです。



治療は食事療法と、感染症があれば抗生剤を使います。食事は、ストラバイト溶解食といって、結石の材料となる成分が少ない、尿のPHを下げる(酸性化)、などの効果があるものを使います。



 



意外と長くなってしまいました。次回はシュウ酸カルシウム結晶についてお話します。



posted by まなAH at 15:16| Dr.ミチコの「ペットの病気」